Blue

春になっちまった。

3月が終わって4月になっちまった。

風邪をひいてしまった。

今年も花見なんかすることなく散っていく花びら。なんだろう、この気持ちは。

んー。

冷蔵庫の上に出しっぱなしの金麦。

 

春はまぶしい。

春が来るたんびに俺はこの街に来た時のことを思い出す。

と、同時に、俺はいつまでここにいるんだろう、そうも思う。

 

学校を卒業し、バイトも卒業して社会に飛び出していった素晴らしいあんたたちに比べて、俺はどんくらい前に進めているのだろうか。そう思う。

若くして死んでいった文豪のように、今日も、未来に対するぼんやりとした不安を抱えたまま俺はペンを持つ。

こんなんじゃねえ。

こんなもんじゃねえ。

 

 

そう。つい最近、Blueという曲を書いた。

今まで自分が吸収してきたものその全てが滲み出ている、そんな曲になった。

超満足。

結局のところ、自分の言いたいことなんて要約すれば1つか2つくらいしかなくって。

時間はあの頃から止まったまんま。

それが良くわかった。

 

歌詞を書く直前に大友克洋先生のAKIRAというアニメーション映画を見た。

映画の中で少年はもがいていた。

人から優しくされることに、自分が護られているということに、憤りを感じていた。

愛に戸惑っていた。

 

本当の自由ってなんだろう。

それを掴んだとき、自分は幸せなんだろうか。

Blue。青色。何なんだろうか。

 

良い歌詞書けたなって思います。

 

 

【Blue】
頭が痛いよう 宿題終わんない
照りつける太陽 あんまり本気出さないで
要らないよもうもう そういう痛みなら
誰かを想う あのときの
胸の苦しさを下さいよ

 

会いたい 触りたい 素晴らしい地球三千回転 アンド フューチャー ビッグブルー 飛び込んでいけ
今日も誰かに護られてる

あいうぉんと

ホントの自由

 

給食の時間 あの娘の横顔
穴あきのパスタで
狙いを定めてる
占いで明日を
観たっていいんだけど
未来ってのはいつだって
見えないから楽しいんだ

 

会いたい 触りたい 素晴らしい地球三千回転 アンド フューチャー ビッグブルー 飛び込んでいけ
明日もずっと信じていける?

 

劣等焦燥

 

能書きなんかなんでもいいさ
後悔なんかなんとかなるさ
君の頬 すり抜ける風さ

愛の理なんかいらねえ
あいうぉんと

ホントの自由