俺は馬車、君はシンデレラ(後編)
こんにちは、ヨシモトです。みなさん元気にお過ごしでしょうか。
僕はと言えば先日、7年ぶりに実家に帰省し、羽を休め、完全にリフレッシュして戻ってきた次第であります。母からもらった母のお手製のマスクをかけていますと、不思議と景色が滲んできます。親不孝者とは完全に僕のことですよ。これからは1年に1回は帰ろうという気持ちになりました。みんなも実家にはガンガン帰ったほうがいいぞ!母ちゃんは思ってるよりずっと心配してる!
それはそうと。さあ!
お待たせしました。
アルバム発売まで10日を切ったということで今日は、Cinderella Libertyについてのお話(後編)アートワーク・デザインについて触れていきたいと思います。
まあ、いろいろ言うよりまずは一回見て頂きましょう。こちらが今回のジャケットになります。
優勝。
他に言うことありますでしょうか?無いですよね?無いはずなんです。逆に教えてほしいです。なんて言えばいいんだ!この最高な絵!
みなさんもうお気付きかと思いますが、今回のジャケットも僕の敬愛する漫画家のゴトウユキコ先生に描いて頂きました。人生で2度もこんなことがあるなんて!僕もうすぐ死ぬのかもしれません。!!!!
では、どのように完成に至ったのか見ていきましょう。
まず僕が、今回のアルバムのイメージを下っ手クソな絵に具現化し、ゴトウ先生に伝えます。
こんな感じです。笑
僕は遠近法とかパースとか全くわからないのでとにかく気合いと情熱で描きます。「先生!どうにかこれで汲み取って下さい!すみません!」って思いながらいつもラクガキを送っています。恥ずかしくて死にたくなる瞬間ですね!笑
そして、そのラクガキを受けてゴトウ先生がラフ(原案、下書き)を送ってくれます。それがこちら。
うおおーーーーー!!!!
そうそう!!これこれ!!
ゴトウ先生の素晴らしい返しに僕は脳汁を垂れ流しながらヘドバンしていました。
しかもこれ。よく見てもらえば分かると思いますが、ゴトウ先生は僕の注文したイメージ、それはもれなく再現しつつ、ご自身のアイデアも提案してくれているのです。電光掲示板をバンド名にしたらどうかとか、裏面の街は吉祥寺の駅前をモチーフにしてもいいですか?(前作との関連性?)とか、ほんとに細かいところまで…。ゴトウ先生の漫画を読んだことがある方は分かると思いますが、ほんとに何気ない背景や小さなコマに小ネタが散りばめられていたりするんですよね。あれはこうやって作られているのかー、と感動しました。
提案してもらったアイデアはもちろん、全部採用だぜ!笑
あとはOLちゃんをもう少しだけ弱そうにしてほしいなど、僕から最終的な追加の注文をしまして、作画に取り掛かってもらいました。そして、届いたのがこちら。
ありがとうございます…。涙
あのラフがこの絵になるとは。さすがはプロフェッショナル。しかも今回は(完全に僕らが言うのが遅かったせいですが)3週間弱しか時間がなく、先生も連載を持っていて単行本の作業もあった中でこれほどの絵を仕上げて頂いて…
本当にありがとうございました!感謝が尽きません!
あとはこの絵をうちのドラムス蓮沼くんがパソコンで着色、加工します。緊張感のある重要な仕事です。何せこんな素晴らしい絵にメスを入れるわけですから。
しかし彼ももうすっかり過去2作を手がけた歴戦の戦士。ばっちり仕上げてきました。こちらです!
これにてCinderella Liberty完成!
優勝確定!!
CDを作る上で、良い音楽を作るということは当然ですが、それと同じくらいCDのジャケットというものは重要であると思います。中身を聞く前の第一印象、顔になる部分ですから。やはりそこは納得のいくものを作りたい。
ゴトウ先生の絵は本当に、毎回びっくりするくらい僕の言いたいことを代弁してくれて、僕の音楽を素敵にしてくれて、本当に…最高です。大好きです。
あと、初めて会った時からお互いにずっと敬語で、一向に距離が縮まらない感じも最高です。笑 だから、いつでも初めて会った時の感動を思い出せる。ピュアな気持ちで作品を作ることができる。
アジカンと中村佑介さんのようなタッグ感でこれからもずっと一緒に頑張っていきたいです。それは…調子に乗りすぎでしょうか。笑
でも、ほんとです!
ニューアルバムCinderella Libertyは4/1発売!
曲の解説はしません。あとは、聞いて、感じてください!
一人でも多くのあなたに届きますように。