なんでもねえよ
今日は月曜日。多くの人が今日からまた一週間がんばっていきまっしょい!というテンション…か、どうかは知らんが、俺は早々と早朝の労働を終え、おそらく見る人によっては、かなり、そう、かーなーりムカつくであろう脱力した顔でハイライトメンソールをガン蒸ししている。そんな昼下がりである。
先程、そんな感じでボケーっとしてたら思い出したことがあったので、久しぶりにここに少し綴ってみようと思ったのである。
今日は月曜日。そして、そう、3月11日でもある。
8年前の3月11日。その日も俺は午前の講義に出席した後、脱力した昼下がりを過ごしていた。大学の前にあったデイリーヤマザキにて、イヤホンでチョモランマトマトでも聴きながら週刊誌を立ち読みしていると、雑誌が立ててある棚がガラガラと動き始めたのである。
店内はちょうど業者による清掃が入っていたので、「清掃か、どいた方が良いかな?」と思い一歩退いたが、どうも様子がおかしい。
揺れてる……っ!!!!!????
雑誌の棚は勝手に動いていたのだ。
その瞬間ジュースやらカップ麺やらいろんな棚が崩れ出し、ガラスも割れ、店内は足の踏み場もないほどにめちゃくちゃになった。外に出れば電柱は傾き、歩道橋は真っ二つになっていた。
俺は、これまで経験したことのない出来事にただただ恐怖した。ずっと揺れてる気がした。
まじで怖かった。
次の日、東北沖で半端ない地震が起こったことを知る。
かつてない自然の脅威を目の前に、俺は何も言葉を発することができなかった。
それから日本中でいろんなことが起こった。
沢山の人が死んで、原発がどうとか東電がどうとか、政治がどうとか、ぽぽぽぽーん!エーシー!とか、ずっと嘘だったんだぜ〜とか、ほんとにいろいろ。
中でも計画停電は印象的だった。
計画停電とは原発ぶっ壊れた影響で電気が足りねえから、シフト制でみんなで代わりばんこに電気使っていこうぜっていう取り組みのことである。たぶん。
俺たちは毎晩大学の部室に集まって真っ暗な中で歌を歌っていた。
電気が使えないという明らかに異常な状況に不安もあったが、みんなといると怖くなかった。不謹慎かもしれないが、その状況を楽しんでいる自分もいた。
その不安と楽しさが入り混じったあの時の一瞬一瞬を俺は一生忘れないだろう。
今、普通に電気が使えているのがほんとに不思議でしょうがない。
今日は月曜日。そして、俺は知っている。
ここまでダラダラ書いたてきたが、結局のところ俺は平和だ。
なんでもねえ。
現地の人に比べればなんでもねえ。
そして、もっと言えば
8年も前の話だ。
忘れられないことはある。忘れてはいけないこともある。
だけど、現地の人にとっても既に過去の話になっていれば、いいな。
なんでもねえ、ただの自分勝手な独り言でした。